どうしてこんなに肉喰いてぇんだろう…
人間の歯は上下の顎に14(16)本ずつ、計28(32)本の歯が
生えているのだが、その歯には門歯、犬歯、臼歯があり、
これらの歯はそれぞれネズミなどげっ歯類、犬など
肉食獣、そして馬など草食動物の歯に似ている。
(()内はかつてはすべて生えてきたものだ。)
当然これらは食べるものに関係している。
このことから何が言えるかというと、人間は何でも食って
きたということがいえるのだ。
何でもというのは木の実、草、肉などということになる。
これらは人間に近縁なチンパンジーなんかを見ていると良くわかる。
木の新芽や木の実、そして小動物や虫、ついでにサルとか。
なのに人間はどうにも肉が好きだったりする。
そりゃ肉に含まれる脂肪分はカロリーが高く、自然状態では
なかなか摂取できるもんじゃないから当然ではあるが。
ついでに甘いものも好きだ。
アミロース(でんぷん)などに比べて糖のほうが吸収や
代謝されやすいからだ。
でも自然状態じゃ、肉やら甘いものやらはそんな簡単に手に
入らない。ていうかつい最近までそうだった…国によっては
未だにそういう状態のところも多数ある…。
の一方でどこぞの超大国では、一日あたりの一人の
平均摂取カロリーが4000kcalとかいう恐ろしい数字である。死ね死ななくていいから食べるの半分にしてくれ。
そうすりゃ2億5000万人がまともに食べられますがな。
実のところ野生動物も肉や甘いものは好きで、食べ過ぎる傾向
があるのだが野生ではそんなもんめったに入手できないので
太ることはない。
カンタンに食い物を入手できないことの方が自然界では多い。
だから空腹でも動けるよう血糖値を上げるホルモンは、グルカゴンや
アドレナリンをはじめ多数あるが、食事の後血糖値を下げるホルモンは
インシュリンくらいしか存在しない。
脂肪やら甘いものやら欲しいのは本能なわけだ。
現在の先進国では本能のままに生きると太ってしまう。
んなこたわかってるんだよ。
ついでにいうと食いすぎると寿命ちぢむんだよ。
生体内で必要な量の代謝を行うんだから、その際に当然酸素呼吸して
それと同時に活性酸素が大量に発生してしまう。
生体内には大量のカタラーゼがあるが、これは活性酸素を抑える
ためなのだ。ないと死んでしまう。
長生きしたけりゃ必要最低限の食事で酸素をあまり吸わない…
そんな感じなんだろうか?
でもそんなことばっかりいってたらストレスたまるぞ。
食いたいものも食えなきゃストレスたまる。
ストレスたまれば長生きできない。
時には食いたいように食うべきかもしれない。
逆に普段は節制すべきだとは思うが。
逆に思う存分好き勝手食ってたら早死にするわけだが、ただ早死に
だったらいいけどいろんな病気併発するのが問題。
どうせ死ぬなら楽に死にたいだろうけど、好き勝手食ってたら
それもダメだという事っぽい。
なんだかんだいったけど肉喰いたくなる。
肉喰いたいんだが、ひとつ悲しい話があってな。
日本人はどうも肉の味がわからんらしい。
松阪牛だなんだっていうけど、あれ結局脂肪の味じゃん。
イヤ美味いけどさ。
でもあれアメリカ人に食わせてみろ。
「なんだこりゃ?ジャップはこんな不健康なもん喰ってるのか?
脂身だらけじゃねーか!オレんとこの肉喰え!」
といって肉持ち出されるだろう。
で出て来る肉ってのは赤身の肉。全部赤身。
ちょっとまてやおい。
ところがこんなもんばっかり喰ってるアメリカ人は、赤身の
肉の味を細かく喰い分けられるらしい。
日本人のだしの旨味に対してアメリカ人は肉の旨味。
日本人の舌がグルタミン酸などに強い反応を示すのに対し、
アメリカ人はイノシン酸など肉の旨味に反応するはずだ。
…もっとも料理に反映されるかどうかは聞きそびれた。
料理といえばアメリカもそうだけどイギリスは酷いらしい。
知り合いのイギリス人、日本に来て1年で4kg太ったぞ…
普段何喰ってるんだイギリス人。